下北沢の小劇場で若手俳優に会う

2.5次元の舞台で推しの俳優ができたなら、「彼のもっと別の顔も見てみたい!」と思いませんか?
ひとつの公演が終わって、引き続き他の2.5の作品や、映像作品に出演することもある役者さんもいれば、2.5ではない舞台に出演する役者さんもいますよね。

そこで今回は、小劇場にスポットをあてて、その良さと魅力、2.5との違いなどについてご紹介します。推し俳優が、俳優として板の上で輝く姿をもっと目に焼きつけましょう!

「小劇場」ってどんなところ?

まず、小劇場と聞いて、どんなイメージを持つでしょうか。「話が難しそう」「特別なルールがあるんじゃ…」と思われるかもしれません。

「小劇場」とは比較的小さな劇場で公演をおこなう演劇のことです。
そして劇場のキャパとしては、定義上「300席未満程度の劇場」とされています。しかし、実際に小劇場と呼ばれる舞台に足を運んでみれば、50~150ほどのキャパであることが多いです。
TDCが3000、アイアが824、天王洲銀河劇場が746ということと比べると、規模が何となくお分かりいただけることでしょう。

そして、演じられている演目は実にさまざまです。コメディ、風刺、ミュージカルなど、ジャンルにとらわれることなく、それぞれの劇団の個性が強く出た公演をおこなっています。
劇団によっては、脚本・演出・出演まですべてこなす劇団長もおり、その活動は実にパワフルです。

「小劇場」の舞台の特徴~2.5との違い

推し俳優にスポットライトが当たる

1.キャストとの距離の近さ

前出のとおりキャパが小規模=劇場自体がとても狭く、奥行きもないところがほとんどです。そのため最前列ともなると、ヘタをすると舞台上の役者さんに触れてしまうほどの距離感です。


2.劇団の個性が強く出た演目

風刺・不条理ナンセンス・コメディ・サスペンスなど。ひとつの劇団でも、公演ごとに内容はまったく異なることが多いです。そのため「○○な舞台を見に行こう」というよりは「あの劇団の舞台を見に行こう」と、なります。

2.5も含めて「舞台は生き物」「同じ公演は二度とない」のが舞台ですが、小劇場の舞台は、よりいっそう一期一会を感じることでしょう。


3.公演期間が短い!

2.5の舞台が、半月~長ければ数か月くらいも、同じ公演を全国各地回ることがあるのに対して、小劇場は、短いものでは週の半ばから週末まで、ということも珍しくありません。

「もう一週間あると思っていた…」ということの無いように、日程は必ずチェックしておきましょう。


4.公演後に役者さんと会えることがある!

舞台が終わって受付やホールで、役者さんがその姿のままグッズ販売などをしていることもあります。ホールが狭い時は外に出て、握手をしたり、話ができたりすることも。
「楽しかったです」「ここが良かったです」と、すぐにダイレクトに感想を伝えられるのも、小劇場ならではです。

舞台の日程・劇場をチェック!

舞台がいつ、どこであるのかということは、推し俳優のSNS、事務所の公式ページをチェックするのが確実で早いです。出演情報が解禁になれば情報が流れるので、
・公演日、場所、演目名、劇団
・チケット発売日、販売方法
をチェックします。

2.5の舞台を見に行くと、入り口でアンケート用紙と一緒に、舞台やイベントなどのチラシをたくさんもらいますよね。すでに情報解禁になっていれば、公演のチラシが入っているので、それも必ずチェックしましょう。

SNSをマメに更新しない俳優さんの場合は、そこが情報源になっていることもあるので、見ずに捨てることのないようにしてくださいね。

チケットを取ろう!~「○○扱い」がポイント

2.5のチケットのように、イープラスやローチケなどで取れるとは限りません。
劇団しだいですが、前述のようなチケットサービスを利用していることがある他、
「劇団の公式ホームページからフォームなどで予約→当日引き換え」
というケースもあります。

フォームがあった場合は、行きたい日と枚数をチェックして申し込みをしましょう。そして、フォームには「○○扱い」という項目があることが多いです。
○○には、役者さんの名前が入ります。つまり、出演する推し俳優さんの名前でチケットを取るということになり「その俳優さんを目当てにどれだけ人が来るのか」を劇団が知る目安になるのです。
もちろんここは、推し俳優さんの名前を記入しましょう。
※「○○扱い」項目が無いこともあります。

手紙・差し入れ、時には花も

チケットを取ったら、当日を待ちます。手紙や差し入れに関しては、2.5のマナーと変わりありません。

しかし少し違うのが「スタフラ」つまりスタンドフラワーを受け入れてくれることもあるのです。ホールの広さの都合上、受け入れていないこともあるので、事前に劇場または劇団に、メールや電話で問い合わせをしてください。

劇場へGO!到着は早めがおすすめ

席は指定席であることと、全席自由であることがあります。良い席をゲットするために、劇場への到着は、余裕をもって早めにするようにしましょう。
開演前に役者さんがチケットのもぎりをしていることもあります。また、アンケートの記入をするために、筆記用具もお忘れなく。

観劇中のマナーも2.5と同じです。泣きたい時は泣き、笑いたい時は笑い、舞台と推しの俳優さんの演技をぞんぶんに楽しみましょう。

感動をそのまま伝えよう!

大きな劇場で、キラキラとしたライトを浴びて歌い、踊り、演技をしていた推し俳優さんが、小さな劇場で、時には素顔で、そして生の声で演技をしている姿。初めて見る時は、きっと衝撃的であることでしょう。

もしも衝撃を受け、感動したのであれば、それをそのまま、言葉や手紙などで直接伝えてみてください。きっと役者として、さらに一回り大きくなった姿を見せてくれるはずですよ。

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