帝国劇場

2.5次元舞台は新ジャンルとしてここ数年で急成長したジャンルです。
2.5次元作品をきっかけに初めて舞台を観て、観劇が趣味なったという人も多くいます。
そんな人のために現在の舞台界隈のジャンルについて、ざっくりと解説します!

そもそも2.5次元舞台って?

2.5次元舞台とは、漫画やアニメ・小説・ゲームといった、いわゆる2次元のコンテンツを原作に、それを舞台化した作品のことです。
原作の再現度を大切にしている作品がほとんどなので、そのキャラクターに合っていれば無名の新人がメインキャストに抜擢されることも。

2.5次元作品で俳優デビューを果たし、以降舞台を中心に活躍する若手俳優は大勢います。
新人俳優が、作品を通じて目に見張る成長を遂げる姿を追いかけられるのも、2.5次元作品のひとつの醍醐味といえるかもしれません。

2.5次元舞台ではない作品

2.5次元界隈では、原作がない作品のことを”オリジナル”という呼び方をしたりもします。
2.5次元作品でよく名前を見かける若手俳優たちが多数キャスティングされた作品でも、原作がない場合は、若手俳優が多数出演するオリジナル舞台となります。
若手俳優が出ている女性向け舞台というだけで一括りに”2.5次元ジャンル”とする人もいますが、厳密には違うのです。

2.5次元ミュージカル

2.5次元作品は、その流行の走りである「ミュージカル『テニスの王子様』」のように、ミュージカル作品が多くなっています。
2.5次元ミュージカルのおもしろいところは、原作での台詞や名シーンなどを歌詞にして歌い踊るところです。
原作がアイドルものだと、劇中でそのアイドルの楽曲を再現したりライブシーンがあったりと、まさに2次元のアイドルたちがステージに立っているという感覚を味わえます。

ミュージカルではない2.5次元作品

年間100本前後上演される2.5次元作品のうち、なかにはミュージカルではないものもあります。
2.5次元作品ではミュージカルとそうでない作品の線引きが曖昧な部分があり、ミュージカルと銘打たれていない作品でも、オープニングやエンディングで1曲歌うことがあったりします。
そういう作品でも、本編でミュージカルの要素がない場合は、ミュージカルではなくストレート作品として語られることが多いようです。

2.5次元作品以外の3大ジャンル

1)宝塚歌劇団

大正時代に設立され、いまもなお高い人気を誇る宝塚歌劇団。
2.5次元作品から宝塚にハマるという人も意外と多いんです。

作品のクオリティはもちろん、”レビュー”と呼ばれる公演の後半に披露される歌とダンスで構成されたショーがとにかく楽しい!
レビューでは席によって目線をもらえたりするため、ファンサやライブのある2.5次元作品が好きな人にとってはとても向いている世界です。


2)劇団四季

ファミリー向け公演を数多く上演している劇団四季。
幼いころ初めてみた舞台が劇団四季作品だったという人も多いかもしれません。
劇団には子役も多く所属しており、数年後に2.5次元作品に出ているというパターンもあります。


3)東宝

東宝はブロードウェイミュージカルを数多く手がけています。
ミュージカルを極めたい!と、東宝を目指している2.5次元作品出身の俳優も多く、実際に帝国劇場でその舞台に立っている俳優も少なくありません。
いまあなたがハマっている2.5次元作品のキャストから、いつか帝国劇場に立つ人が生まれるかも!?

東宝系に出ると2.5次元作品に出なくなる俳優もいれば、どちらもコンスタントに出演する俳優もいます。
そのあたりは本人の志望や事務所の方針などによるようです。

まとめ

ジャンルは違えど、いずれの作品も大勢のキャストやスタッフが関わって創り上げられる独自の世界で、そこに優劣はありません。
2.5次元作品は、純国産の舞台ジャンルとして、今後さらに大きく成長していきそうです。
その先には、いまでは想像できない観劇体験が待っているかもしれませんね!

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