新幹線で地方遠征

「遠征」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
遠征とはもともと戦争や試合のために遠方へと赴くことを意味し、転じて舞台やライブのために遠出することを指すようになりました。
この遠征ですが、住んでる地域によって頻度は様々です。地方に住んでいる方であれば観劇はほとんど遠征という場合もあるかもしれません。

今回は東京近郊にお住まいの方を想定して、遠征に役立つポイントや遠征の魅力をご紹介します。もちろん他の地域にお住まいの方も遠征の参考にしていただければ幸いです。

地方公演の魅力

2.5次元舞台は東京公演があるものがほとんどです。しかし、東京近郊に住んでいても地方公演に行くメリットはあります。
まず、会場や作品によっては東京公演よりもチケットが取りやすいということです。

公演期間や会場のキャパシティにもよるので一概には言えませんが、東京公演よりも広い会場を使うような場合には、東京公演よりも先行販売の抽選でチケットが当たりやすいことがあります。
さらに、チケットの申込み時も「各会場〇枚まで」と指定されている場合は、地方公演も視野に入れることで当選の確率がアップします。

次にその地方ならではの日替わりネタや演出が見られることです。
作品にもよりますが、その地方ならではの小ネタが見られることもしばしばあります。
また、会場が異なることで演出が変わることもあり、そういった変化を各劇場で見比べるのも楽しいでしょう。

スケジュールを立てよう

遠征をすると決めたらまずスケジュールを立てましょう。
遠征となると日帰りでも丸1日、宿泊も含めると2日以上スケジュールを確保しておく必要があります。
スケジュールを立てる際のポイントは無理がないように予定を入れることです。

たとえば、交通機関が遅れることを加味して開場の2時間以上前に着く電車を選んだり、昼公演の観劇がある場合は前泊するようにしたりと、何かあった場合に備えておくことが大切です。
また、学業や仕事の調整も忘れずにしておきましょう。

いちばんお得な移動方法は?

移動方法は目的地や購入方法にもよりますが、一般的に高速バス、新幹線(電車)、飛行機の順に高くなります。お得という面では高速バスを利用すると安価に移動することができます。
夜行バスであれば目的地には早朝着なので昼公演にも十分間に合いますし、帰りも出発時刻が遅い便を選べば夜公演を見た後でも大丈夫です。

ただし、夜行バスで眠れない方や車酔いする方は、肝心の舞台を見る前に寝不足や車酔いで体調不良になり「集中して観劇できなかった…」となりがちですので注意しましょう。
行きは新幹線、帰りは高速バスというのもおすすめです。

飛行機はチケットを予約した時期によって大きく値段が変動するのが特徴です。予定が3カ月以上前から決まっているような場合には新幹線よりも安く購入できることもあります。
また、最近では格安航空会社(LCC)の就航で高速バス並みの価格で利用できる場合もあります。
注意点は早期予約の航空券やLCCではキャンセルや変更に制限があることが多いことです。
そのため、チケットが取れて確実に行くことがわかってからの予約をおすすめします。

新幹線の利点は本数が多く、年末年始やお盆を除けば直前でも気軽に利用できることです。
さらに、飛行機に比べると朝早くから夜遅くまで動いているので、日帰りでの遠征にも使えます。
また、劇場は新幹線の停まるような主要駅からアクセスしやすいところにあることが多く、移動も楽にできるでしょう。

どこに泊まる?

ホテルに泊まる場合はホテルの予約サイトなどで探すことが多いかもしません。
つい値段や劇場へのアクセスに目が行がちですが、周囲の治安やホテルの環境についてもよく確認しましょう。
夜公演を楽しむとホテルに着くのが22時過ぎということもあります。
クチコミを読んだり、Googleストリートビューで検索してみて雰囲気をチェックしておきましょう。

新幹線や飛行機で移動する場合は、ホテルとセットになったお得なパックを旅行会社が提供しているので、プロにお願いするのも手です。
また、ホテルは直前までキャンセル料がかからないことが多いので、早めに予約しておくと安心です。

経済的に宿泊したいという場合にはカプセルホテルもおすすめです。
カプセルホテルはベッドの部分がカプセル型のスペースになっており、シャワーや洗面所は共同というコンパクトな作りになったホテルです。
しかし、最近では天井が高めになっていたり、ベッドだけでなく机や荷物を広げるスペースもあったりと、快適さを求めたカプセルホテルも増えています。
通常のホテルに比べて安く宿泊することが可能なので、遠征費用を節約したい方は是非利用してみてください。

舞台だけでなく「遠征」そのものも楽しんで

東京近郊に住んでいるとわざわざ遠征しなくてもいいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、遠征は観劇の機会を広げてくれると同時に、それ自体が楽しい思い出になります。
たとえば、地方公演の最中に推しキャストが食べていた名物を食べてみたり、訪れていた観光地に足を運んでみたりというのも楽しいものです。
どうしても忙しくなりがちな遠征ですが、舞台も「遠征」そのものも楽しんでみてください。

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