崎山つばさ

2018年大晦日のNHK「紅白歌合戦」にミュージカル刀剣乱舞から刀剣男士19振りが出場して以降、2.5次元俳優の注目度も上がっています。
今まで知らなかった人の目に触れる事で2.5次元作品や俳優に興味を持って下さる多くの方のためにその魅力をお伝えできればと思っています。
今回は「崎山つばさ」さんにスポットを当ててみましょう。

崎山つばさの魅力をひも解く前に…知っておきたいこと

芸能界へのきっかけは…

大学時代に就職活動をしていた崎山さんでしたが、高校生の頃に映画などのエキストラの仕事を経験したことを思い出し、芸能界へ進む決意します。
エキストラのお仕事を始めたのは、当時付き合っていた彼女に振られてしまった事がきっかけだったそうです。
きっかけはともかく、将来のビジョンを持つにあたって「本当にやりたい事」として選択するのですから、きっとその仕事が楽しかったのでしょう。

家族愛に包まれて育った事がわかる!崎山つばさと家族とのエピソード

家族を大切に想う心の持ち主である…それが崎山つばささんの魅力の一つであると筆者は思います。

YOSHIKIの番組にゲスト出演!父の想いを受け継ぐ親孝行息子の一面が分かるエピソードとは?

WEB番組ニコニコ生放送「YOSHIKI CHANNEL」にゲスト出演した崎山さんとYOSHIKI(X・JAPAN)さんのトーク中で話題になったのが、先日崎山さんがリリースしたアルバム「UTOPIA」の中に収録されている曲「IN THE HIGHWAY」のことです。
この曲は、崎山さんのお父様が若い頃に作った曲をアレンジしたものなのだそうです。

YOSHIKIさんの「子どもつくらなきゃね」(父から子へそして孫の代まで受け継いで欲しいという意味)という言葉に、「子どもが出来れば受け継いでもらいたい…そうなれば嬉しい」と崎山さんも、にこやかに答えています。
海外生活が長くこの生放送前日まで海外にいたというYOSHIKIさんの独特な日本語にしっかりと耳を傾け、丁寧に答えている崎山さんの姿が印象的でした。

ファースト写真集に家族が登場?!

写真集にはセクシーなワンショットや、かわいらしい素敵な笑顔、そして愛犬と過ごす一日を表現した写真があります。
そんな中でも何よりも崎山さんらしいのが…なんと、家族全員が後ろ姿で登場しているという写真がある事なんです。
家族全員が写真集に登場する事になった経緯を知れば、崎山さんの家族の仲良し度合いもよく分かります。

撮影のために愛犬・チャコちゃんを連れて現場へ向かうお母様に、お父様も同行したそうなのですが、その場に居なかったお兄様を「せっかくの機会だから」と呼んだ上で、家族全員のバックショットの披露となったそうです。
とても、ほっこりするようなエピソードですよね。

たくさんのオーディションを受けて出会った作品がミュージカル「刀剣乱舞」の石切丸だった

崎山さんは2014年から舞台役者としてデビューしてます。
ミュージカル「刀剣乱舞」の石切丸役として多くのメディアに出演して以降は、徐々にバラエティ番組にも「崎山つばさ」として出演しています。
そこに辿り着くまでには、様々な苦労と努力があったようです。

アンダーを経て舞台デビューした経緯…負けず嫌いな性格が役に立ったと本人も明かす

アンダーとは、出演が決まっている役者が怪我などで当日までや公演中に出演できなくなった場合に、その役者の代役として演じる役者の事を指します。
崎山さんは多くの作品のオーディションで合格することが出来ず、アンダーとして仕事をしていた時期が長かったようです。
崎山さんは「メインで出ている役者と一緒に出たい…いやむしろそれを越えたい」とコメントし、自分の負けず嫌いな性格がその時代の自分を支えていた事を明かしています。
穏やかで静かなイメージがある崎山さんにも、そんな一面があったんですね。

ミュージカル「刀剣乱舞」の出演前に出会った俳優たちとの絆

舞台中心で活躍している崎山さんの出演作品には「アイドルを目指す宇宙人・土星人のドットという役があります。
このシリーズには複数のアイドルが登場するのですが、その中には、佐藤流司さんや大平駿也さんといった若手役者もいました。
佐藤さんは彼らと同じグループではなかったのですが、ブログやツイッターなどで一緒に写った写真がアップされたり、アイドルグループがシャッフルされる作品では、崎山さんと佐藤さんが同じグループとなってハモリを披露するような場面もありました。

石切丸を想うがあまり…取ってしまった資格がある?

ミュージカル「刀剣乱舞」の原作は、DMMのオンラインゲーム「刀剣乱舞」です。
ミュージカルに登場している刀剣男士は現時点で20振りですが、その中で崎山さんが演じているのは「石切丸」という刀剣男士です。
石切神社に奉納された刀で神仏に捧げるために作られた刀で、他の刀剣男士を見守る役割、温厚なイメージの強いキャラクターになります。

2018年8月の崎山さんのブログでは、神社検定(神道文化検定)3級に合格した事が報告されています。
石切丸役が決まる前から神社めぐりが趣味だという崎山さんは、舞台前にお参りに出掛けたり、仕事の合い間に巡っていたようです。
本人のこだわりは「名前が分かる物と鳥居は必ずカメラで撮影する」事だとラジオでも話されています。

2.5次元作品のプロデューサーでありミュージカル「刀剣乱舞」の生みの親でもある松田誠さんが「オーディションではその役者がキャラクターの本質を持っているか?が重要」だとインタビューで答えています。
崎山さんが石切丸訳として抜擢されたということは、彼の本質が石切丸というキャラクターに一致した…という事なんでしょうね。
穏やかな中にも芯にしっかりした想いや熱いものを持ち、何より神社が好きだという点は、まさに石切丸役は崎山さんにしか演じられない役だったのではないでしょうか。

ミュージカル「刀剣乱舞」は通常の舞台より体力消耗が激しい?

2018年年末の紅白歌合戦で刀剣男士の出場をきっかけに世に「2.5次元俳優」と呼ばれる若手俳優がメディアに出演する機会も多くなりました。
2.5次元作品の中でもミュージカル「刀剣乱舞」は1部がミュージカル、2部にライブという構成を取っているのが特徴です。
今までにない構成ということもあり、トライアル公演までの稽古は大変だったようです。

歌もダンスも殺陣も芝居も…やってもやっても時間がない状況

これは当時を振り返ってインタビューに答えている佐藤流司さんのコメントです。
時間のない中トライアル公演出演が決まっていた6人の若手俳優はダンス、歌、殺陣、芝居を自分のものにしなくてはならず公演中に喉を酷使する状況だったというのです。

「刀剣乱舞」が、いかに大変なミュージカルなのか? ヒントになるコメントがあります。
それは、2017年11月から公演が始まった「つはものどもがゆめのあと」に新たなキャストとして加わった膝丸役の高野洸さんと髭切役の三浦宏規さんが、稽古中のインタビューで「稽古について行くのに必死」だったと答えています。
当時の2人は初めての刀ミュというだけでなく、キャストの中でも最年少の19歳と20歳でしたから、無理もないでしょう。

厳しい状況の中で試行錯誤し互いに助け合いトライアル公演を経て本公演へと舞台に立ち続けた6人の絆はファンの知るところです。
トライアル公演を経て本公演に向けての稽古中の様子を捉えた映像を筆者も見たことがあります。
崎山さんの天然ぶりが他のキャストを和やかな雰囲気にしていて、とても微笑ましかったです。

崎山つばさの「神対応」の源は?

メディアへの出演も増え、密着取材も受けるようになった崎山さんは、紅白出場後の密着取材でのファンへの神対応が注目されました。

ファンがいるから…という想いだけ

かつての崎山さんは芸能活動だけでは生活できない時代があり、様々なアルバイトを掛け持ちしながらオーディションを受ける日々を送っていました。
そんな中で崎山さんの支えになっていたのが、応援してくれるファンだったと本人も答えています。

イベント会場の様子を密着取材された映像では、ファン一人一人と両手で握手をして、その一人一人の言葉に耳を傾け、それに答えていく様子があります。
放送では、彼が丁寧に接していたため予定時間を大幅に超えてしまったと、伝えていました。
ファンの顔と名前を覚えて対応するなんて事もあり、まさに「神対応」ですね。

ファンの応援があったからこそ出場できた紅白歌合戦という想いと次の目標とは?

人気オンラインゲーム「刀剣乱舞」が原作であるミュージカル「刀剣乱舞」の石切丸として数々の歌番組に出演する機会があった崎山さんは、密着取材の最後に「紅白出場できたのも多くのファンの皆さんがいたからだと感謝しています」とコメントしています。
次の目標を聞かれると「ファンの皆さんに答えられるよう次の大きな目標として東京オリンピック・パラリンピックの開会式か閉会式に出られたら嬉しい」ともコメントしています。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開会式や閉会式の演出の総合統括に任命されているのは、狂言師でもある野村萬斎さんなので、日本文化を全面に押し出す構成になることが考えられます。
「刀剣乱舞」という作品はアニメ・日本歴史・刀・2.5次元という多くの日本らしさを含まれた作品である事から、採用される可能性は十分あるでしょう。
崎山さんの夢が叶うといいですね。

まとめ

今回は、崎山つばささんの魅力をさまざまなエピソードを交えながらお伝えしてきました。
多くのメディアに注目されるようになってもファンを大切にし、応えようとする神対応の崎山さんには、ずっと今のままでいて欲しいです。

2017年にアーティストとしてもデビューし2019年春には自身が主演映画「クロガラス」も公開しました。
今後の崎山つばささんにも目が離せません。

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