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ミュージカル刀剣乱舞が毎年開催している大型公演のひとつである真剣乱舞祭(通称:らぶフェス)。
真剣乱舞祭は2016、2017、2018と行われ、その後真剣乱舞祭は一旦お休み。
2019年に歌合 乱舞狂乱、2021年にミュージカル刀剣乱舞五周年記念として壽 乱舞音曲祭が行われました。
そして今年2022年。ついに真剣乱舞祭が帰ってきたのです。

※本記事は「真剣乱舞祭2022」のネタバレが含まれます。

過去最多33振りの刀剣男士が出演!

今回の真剣乱舞祭2022にはミュージカル刀剣乱舞「阿津賀志山異聞」から最新公演の「江水散花雪」に出演した男士の中から、会場変わり男士を含めると過去最多の33振りが出演しました。
全ての公演に出演した刀剣男士は、小狐丸、今剣、大和守安定、和泉守兼定、堀川国広、蜂須賀虎徹、長曽祢虎徹、蜻蛉切、明石国行、鶴丸国永、桑名江、松井江、浦島虎徹、日向正宗、豊前江、ソハヤノツルキ、水心子正秀、源清麿、五月雨江、村雲江、大包平、小竜景光、南泉一文字、肥前忠広。

5月の福井~宮城公演には千子村正、6月の福岡~東京公演には大典太光世が出演し、会場替わり男士として福井公演に大倶利伽羅、愛知公演に岩融、大阪公演に陸奥守吉行、宮城公演に加州清光、福岡・広島公演に山姥切国広、千葉公演に巴形薙刀、東京公演に篭手切江が出演しました。
その他に刀ミュならではの出演者、歴史上の人物として「結びの響 始まりの音」に登場していた榎本武揚、「東京心覚」に登場していた平将門が。歴史上の人物ではありませんが「東京心覚」に登場していた謎の少女が出演しています。
あまりのキャストの多さにファンは「目が足りない!」と嬉しい悲鳴をあげていました。

彼岸と此岸、あの世とこの世

真剣乱舞祭のテーマである祭。
祭りとは彼岸と此岸、あの世とこの世を繋ぐもの。
今回の真剣乱舞祭、メインステージから続く花道があり、その花道の先には出島ステージがありました。
冒頭ではどこかへ思いを巡らせているような水心子正秀が出島ステージ上の小船の側に立っているシーンから始まります。
そこは彼岸と此岸の狭間なのでしょうか。小舟の中から鶴丸国永が登場し、水心子正秀に「まださまよってるのか」と声をかけます。

厳かな雰囲気の中、背中にそれぞれの紋をあしらった白い祭り衣装を身にまとった刀剣男士達が松明を手に登場し、メインステージ上の大階段が割れると間から平将門が船に乗って登場します。
鶴丸国永が水心子正秀に「どんな祭りがいい」と問いかけ「楽しい方がいい。今は」と答えます。

その答えを皮切りに祭りはスタート。実際にある全国の祭りが元になった曲が続きます。
祇園祭、ねぶた祭り、阿波踊り、エイサー、よさこい祭り、YOSAKOIソーランと北から南までの様々な祭りを刀剣男士達が歌い踊ります。
真剣乱舞祭2018に初登場して驚かれたこんのすけの山鉾や山車も登場し、刀剣男士達は扇子に太鼓、鳴子を手に持ち一気に会場を盛り上げていきます。

セトリが変わった!? 2会場ごとに変わる楽曲リスト

祭りパートが終わり、いよいよライブパートへ。
公式からは会場替わり、回替わり演出がある事は発表されていました。
しかし3会場目である大阪公演でガラリとセットリストが変更され、5曲が入れ替わったのです。
更に5公演目である福岡公演では月が変わった事も相まって月替わりとして4曲が変更され、会場替わり曲も合わせて9曲入れ替わりました。

また、東京公演は前半と後半でセットリストが替わり、ファンを楽しませてくれました。
今回の真剣乱舞祭は全28公演すべてがライブ配信され、その全ての公演にライブ配信+アーカイブ配信がありました。
公演後も一定期間販売されていたため、回替わり曲や会場替わり曲を確認した後に購入する事も出来るという、ファンにとっては嬉しい事でした。
また、2022年7月11日〜7月25日まで期間限定で全公演振り返り配信があり、スイッチング映像+全景映像が7日間のダウンロード+ストリーミングで配信されています。

メインステージ以外も要注目!各ステージで魅せる刀剣男士

先ほどメインステージから続く花道がありその花道の先には出島ステージがあると書きましたが、その他に会場の四隅に配置されるようにミニステージがありました。
曲ごとに登場する男士が替わり、花道、出島ステージ、ミニステージとそれぞれで刀剣男士達が歌い踊るため、自分の推しがどこに登場するかドキドキしながら見ていました。
また様々なライブパートの曲を歌っていますが、祭りならではなのか、元々の曲のメンバーに固定されておらず様々な組み合わせを見ることが出来ました。その中には「この曲にこの刀剣男士を持ってくるの!?」とファンが驚いた組み合わせもありました。

回替わり、会場替わり、様々な組み合わせ

2021年の壽 乱舞音曲祭ではデュエット曲である「美しい悲劇」の回替わりデュエットがありました。そのためファンは今回も回替わりデュエットがあるのでは。とドキドキしていました。
そのファンの期待通り毎公演違う組み合わせのデュエットで「美しい悲劇」を披露してくれました。

しかしファンが驚いたのは6月に入ってから。5月は「美しい悲劇」が回替わりデュエットでしたが6月は「Timeline」が回替わりデュエットとして披露されました。
毎公演デュエットの組み合わせが替わるため、今日は誰と誰が歌うのだろうか、自分の推しは誰と歌うのだろうか、どの公演でいつ歌うのか、と毎公演楽しみにしており、またデュエット以外のグループ曲も会場替わり刀剣男士がいるため会場毎に組み合わせが替わり新鮮な気持ちで見ていました。

刀剣男士以外にも注目!歴史上人物キャストが魅せる

会場のボルテージが上がっているところで歴史上人物キャストの中でも一二を争う人気を誇る榎本武揚が登場。大人気曲「To the North(真剣乱舞祭2022ver)」を披露してくれました。
榎本武揚の「北へ」を合図にイントロが始まりメインステージの大階段が割れ、船とともに水兵隊が登場。紅白の手旗を持ちながら花道を進みます。
曲が進むと沢山のコーラスが聞こえてきます。
新型コロナウイルス対策として声出しは禁止されていましたが、事前に公式ホームページで「声」の募集がありました。その沢山のファンの「声」がコーラスとなり、まるで一緒に歌っている気持ちにさせてくれました。

また、榎本武揚だけでなく平将門も魅せてくれます。
大太鼓が登場し榎本武揚と平将門の2人が太鼓を叩きます。そして平将門の「いざ共に乱舞せよ!」の掛け声と共に大人気曲の「漢道」のイントロが始まり、まさかの2人が歌いだしたのです。
平将門は殺陣を披露しながら歌い、刀ではなく太鼓のバチを使っての殺陣も披露します。
まかさの組み合わせでしたが非常に魅力的な2人でした。

それぞれの衣装にも注目。過去公演から最新公演まで

2015年10月から始まったミュージカル刀剣乱舞。これまでの7年で本公演、真剣乱舞祭含む大型公演、単騎出陣、双騎出陣と数多くの公演が行われました。その度に披露される刀剣男士達のライブ衣装。今回の祭りでは最新公演の衣装だけでなく過去公演の衣装も披露され、とても懐かしい気持ちになりました。
刀剣男士達の衣装は戦装束、ライブ衣装、内番衣装と多彩なスタイルでステージ上を駆け巡り、魅力あふれる姿を見せてくれました。

最後に

新型コロナウイルスの流行により開催できないお祭りが全国にありました。今回の真剣乱舞祭で披露された祭りにも中止されたお祭りが数多くあります。
そんな中、刀剣男士達が全国の祭りを再現するかのように歌い踊り、五穀豊穣、大漁追福、商売繁盛、家内安全、無病息災、安寧長寿、疫病退散を願います。
今回の真剣乱舞祭にはこれらの強い願いが込められていたのかもしれません。

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