若手俳優が出演する舞台の中には、キャラクターごとに特定のイメージカラーが割り振られていること、ありますよね。
アイドルものの作品でキャラクターカラーがあるのはもちろん、『おそ松さん』のように原作で各イメージカラーが決まっている場合や、『ミュージカル・刀剣乱舞』のように専用ペンライトでイメージカラーが設定されている場合まで、さまざまです。
公式でイメージカラーが決められていなくても、衣装や髪の色からイメージされる色を、ファンが自主的に推しのイメージカラー(略して「推しカラー」)として認識していたりします。
そんな推しカラーをファッションや身の回りのアイテムに取り入れる観劇女子が激増中。今回は、そんな推しカラーにまつわる「観劇女子あるある」をお送りします。
「この色、好きだよね」と言われるときはだいたい誤解
目に入るだけでテンションが上がるのが、推しカラーというもの。
だからファッションや身の回りの小物につい推しカラーを選んでしまうのも、まあ自然なこと。
学校、仕事、遊びに行くとき……いつも何かしら推しカラーの入ったものを身に着けている機会が増えるから、友達、とくに一般人の友達から「●●って、この色が好きだよね」と言われやすい。
でも色そのものは、じつはとくに好きではない。
服を買う基準が似合うかどうかよりも「色」
通常、服を買うときは、自分に似合うかどうか、スタイルや肌の色が綺麗に見えるかどうかがすごく気になるもの。
でも推しカラーに支配されし観劇女子というものは、つい洋服の形や柄より「色」を基準に手にとってしまいがち。
試着してみて「やっぱり私に似合う色とは違うんだよなぁ」と思いつつ、「でもこの絶妙な色合い、これぞ推しカラーそのもの……」とうっとりしてしまう。
クローゼットにはときめく服があるべきだもんね!と思えば、こんな買物だって大正解ではなかろうか。
色基準のプレゼント交換がはかどる
友達へのプレゼント。可愛いとか使いやすい、という観点も大事だけれど、贈る相手が推しているキャラクター(もしくは学校・チーム)のイメージカラーであることも、すごく大事。
ショッピング中にちょっと珍しいカラーリングのアイテムを見つけて、「あっ、これあの子が好きな推しの色」と思わず手にとってしまうこともしばしば。
推しカラー同士の小さなプレゼント交換がはかどる。
トレーディングの際は目印になり、便利
2.5次元系の作品を中心に、ブラインドグッズが販売される機会が増えている。
誰が出るか分からない、くじ引きのようなグッズでは、推しを自分で引けなかったときにはトレーディングスペースで知らない人と交換交渉をすることも多い。
そんなとき、相手のファッションが明らかにその人の推しカラーで統一されていると、「●●くんの写真を持ってるんですが、◇◇くんと交換可能でしょうか?」と声をかけやすい。
そしてもちろん、自分も推しカラーを身に着けていれば、同様に声をかけてもらいやすい。結構、便利。
ペンライトの電池の減りが異常に早い、または遅い
スイッチひとつでカラーチェンジOKという、とっても便利な電池式ペンライト。
いつもお世話になっています。ただ、自分のペンライトだけどうも、異様に、電池の減りが早い(または遅い)気がするんですが……?と感じている人も多いはず。
これは、ペンライトの電池消耗量が、色によってびっくりするほど違うため。一般的に、一番たくさん電池を消費するのは、なんと一番シンプルな「白」。
次いで、「紫」「黄色」も結構消耗が激しい。
さらに「パッションピンク」「パステルブルー」「エメラルドグリーン」といった微妙な色合いも、じつは消耗量が多い。
つまり推しカラーがこれらの色だと、点灯させる回数・時間が多くなるため、自然と電池の減りが早くなる。
ちなみに電池の消耗量が少ないのは、「青」「赤」「緑」の3色。これはまさに理科で習った「光の三原色」で、ペンライトをこれらの色に光らせるためにはいずれか1色しか使わないので、電池の消耗が少ないのだとか。
たまたま推しがこの3色を担当している人は、ちょっとラッキーと言えるかも!
ペンライトのチューニングは職人芸
推しカラーと一口に言っても、その色のイメージは人の数だけある。
たとえば「紫」と言っても、赤っぽい紫、青っぽい紫、淡い藤色、パッションピンクに近い紫と、無数の紫色が存在する。
自分の抱く「推しのイメージ」にぴったり合った1色を表現するなら、自分の好きな色を自由に作れるタイプのペンライトを手に入れて、チューニングする必要がある。
チューニングを行う観劇女子の姿は、当たり前だが真剣そのもの。
端から見れば、さながら香水の調合師か、重要な研究にいそしむラボの研究員かという様相だろう。
なぜかいつも同じカラーの担当ばかりを好きになる
別に狙っているわけではない。決して色で好きになるわけでもない。
でもなぜか、新しく好きになるキャラクターやチームのイメージカラーが今まで推してきた数々の推したちとかぶること、案外多い。
「またこの色!」と自分で笑っちゃうこともあれば、「またその色!?」友達からとツッコミを入れられることもある。繰り返すが、狙っているわけではない。
……ただ、今まで買った服やアイテムにまた活躍の場ができるのは、やぶさかではない。
まとめ
これらのいくつかには、ああ〜あるある!と頷いてしまった方も結構いらっしゃるのでは?
苦労もあるかもしれませんが、色ひとつで幸せな気持ちになれるのだから、推しって本当に良いものです。
かくも楽しき「推しカラー」の世界。これからもともに極めていこうではありませんか!