舞台のチケットを自分以外の誰かに取ってもらったとき、代金の他に何かお礼をしていますか?
基本的には、チケット代や手数料をきちんと払えば問題はありません。でも感謝の言葉と一緒にささやかなお礼を手渡すことで、その後の関係がスムーズになるケースもあります。
今回は、チケットのお礼として贈り物をするコツをご紹介します。
お礼を渡した方がいいのはどんなとき?
前述のとおり、チケットのやりとりは基本的には「代金+手数料」をきちんと支払うことで完了します。お礼を渡さなければいけないというものではありませんし、チケットを頻繁にやりとりしていて「お互い様」の状態になっているような場合は、かえって贈り物が重荷になってしまうケースもあります。
では、どんなときにお礼を贈ることが良いのでしょうか? 関係性は人それぞれなので一概には言えませんが、たとえば次のようなケースではお礼の品が喜ばれる可能性が高くなります。
・いつもチケットを取ってもらっている場合(お互い様ではない場合)
・手に入りにくい人気公演のチケットを取ってもらった場合
・SNSやマッチングサイトの譲渡取引で譲ってもらった場合 など
とくに、チケットの申込みや支払い作業をいつも一方的に任せてしまっているような場合は、こちらが思うよりも大きな負担や不公平感を相手が感じている可能性があります。申込みを分担できれば一番良いかもしれませんが、それが難しい事情もあるでしょう。そんなときには感謝の気持ちを形にすることで、関係をスムーズに保てるケースも多いのです。
お菓子、ハンカチ…喜ばれるものは?
チケットのお礼に何かを贈るときは、無理をしてまで高額のものを買う必要はありません。
自分にとって大変なだけでなく、感謝の気持ちが相手にとって重荷になってしまっては元も子もないからです。
チケットを取ってもらったお礼の品としては、500〜1,000円くらいのプレゼントが相場です。
お菓子やハンカチなど、相手が負担に感じない「ちょっとしたもの」を贈るのが良いでしょう。
お菓子なら、クリスマスやハロウィン、バレンタインなど、季節ごとに可愛いパッケージが出回ります。
それらは選ぶ側ももらう側も楽しく、ちょっとしたプレゼントにピッタリです。
また「自分で買うにはちょっと高いから、普段はなかなか買わない」というような、ほんの少しだけ高級路線のお菓子も喜ばれます。
相手が友達なら、相手の好きな食べ物やお気に入りのキャラクターに関するものを贈ったり、一緒に観劇した後でお茶やご飯をおごる、という人も多いようです。
重い、かさばる…避けた方が良いものは?
反対に、お礼の品として避けた方が良いものもあります。
◆重たいもの
手渡されても、持ち帰るのが大変です。あまり重たいものは避けましょう。
◆大きいもの、かさばるもの
観劇の際は荷物が多いこともありますから、これも持ち帰るのが大変です。
また大きなものやかさばるものは、劇場内でも邪魔になります。
◆なまもの
観劇~帰宅するまで外にいることを考えると、冷凍・冷蔵保存が必要な「なまもの」は避けた方が良いでしょう。
◆現金、金券
失礼だと感じる人も多いため、友人間での贈り物には避けた方が無難です。
まとめ
最近の若手俳優界隈ではチケットが取りづらいことがぐっと増えました。
名前の知られた作品や人気俳優が一人でも出演する作品では、どの公演でもチケット確保に苦労することがほとんどです。
あなたにチケットを渡してくれた友達も、その1枚を確保するために何度も抽選に申し込んだり、先着順の一般発売で苦労したりしているかもしれません。
「親しき仲にも礼儀あり」といいます。
照れくさいからとうやむやにしてしまうのが、一番良くありません。
感謝の気持ちは、言葉にして伝えるのが第一です。
まずはきちんと「ありがとう」の言葉を伝えましょう。
その上で、重荷にならないちょっとしたプレゼントを贈ることが関係をスムーズにするコツと言えそうです。