原作の漫画や小説

2.5次元舞台には必ず原作が存在します。
アニメ、漫画、小説、ゲームなど、既に別の媒体でキャラクターやストーリーが動き出しています。

2.5次元舞台を見にいく理由は様々です。
原作が好きだからというほかに、好きな俳優が出ているので原作は知らないけど見に行きたいということもあるでしょう。

そんな時に悩むのが、事前に原作を予習するかということです。
チェックしておかないと楽しめないのではないかと不安になることもあるでしょう。
今回は2.5次元舞台を見る前の「予習」について解説していきます。

予習する際のメリット・デメリット

先に原作を押さえておく場合のメリットは、キャストの演技に集中できるということです。
まったくストーリーやキャラクターを知らない状態で見ると、まずはストーリーやキャラクターを掴むのに頭を使ってしまい、「もっと〇〇さんの芝居をよく見てみたかった」となることがあります。
原作を予習しておけばストーリーはわかっているので、好きなシーンの演技を集中して味わったり、細かい表情に焦点を当てて芝居を見たりといった楽しみ方ができます。

デメリットとしては、ストーリーに対する新鮮な驚きやドキドキ感は薄れてしまうということです。
たとえば、予習せずにスポーツものの舞台を見にいくと、どちらのチームが勝つのかわからないドキドキ感を味わうことができます。
先に原作を読んでしまうと展開がわかったうえで見るので、舞台作品として楽しむことはできますが、ストーリーに対する驚きや感動はどうしても薄くなってしまいます。

予習しない場合のメリット・デメリット

原作を押さえずに見に行く場合のメリットは、新鮮な気持ちで作品と向き合えるということです。
オリジナル作品を見るような気持ちで「どんな物語なんだろう」「どんなキャラクターなんだろう」と劇場でハラハラドキドキと楽しむことができます。
また、原作を知らない分、「この役者さんはこのキャラクターじゃない」というような、観劇前の違和感もあまりないでしょう。

デメリットは、ストーリーやキャラクターの把握に時間がかかるので、その分細かい演技や演出に目を向ける余裕がなくなりがちということです。
また、多くの2.5次元作品は原作を知らなくても物語がわかるように作られていますが、まれに原作を知らないとついていけなくなる作品もあります。

観劇回数によって変えるのもアリ

予習する/しないどちらにもメリットとデメリットがあり、決められないという方も多いかと思います。
その場合は観劇回数で決めてみてはいかがでしょうか。

観劇回数が1回または少ない場合は、キャストの演技に集中するために一通り原作を予習しておきます。
そうすることで、舞台上で見たいシーンを見逃さずに済みます。

観劇回数が多い場合は、思い切って最初は新鮮な気持ちでストーリーやキャラクターに触れてみるのも良いでしょう。
その上で、次の観劇の際は気になったキャラクターやシーンを集中して見たり、公演期間中に原作に触れたりするとより楽しめます。

無理に全部予習しなくてもOK

原作によっては全部予習するのが難しい場合もあります。
たとえば、漫画や小説だと数冊であればさっと読むことができますが、10巻を超える長編になってくると全て読むのは大変です。
そうした場合は、メインキャラクターが登場する序盤を読んでおく程度でも良いと思います。

また、最近はスマートフォン向けのアプリゲームが原作となる舞台も増えています。
こちらもストーリーをすべて予習しようとすると、大変であることが多いです。
その場合は、メインキャラの設定だけ押さえておいたり、好きなキャラクターを見つけたりと、無理のない範囲で楽しく予習するのがおすすめです。

キャラクターの名前や関係性が把握できていれば、ストーリーが全部わからなくてもぐっと舞台のストーリーは追いやすくなります。
もちろん舞台を見て原作が気になったら、2次元の世界も是非楽しんでください。

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