舞台の世界では、日常生活ではあまり耳にしない専門用語がよく使われています。
そのうちのいくつかは、ファンも当然のように使っているので、知らないと会話に入れない!?なんていうことも。
なかには、取引や感想レポートを読む際に、知らないと困ってしまうようなものもあります。
今回は最近舞台に興味を持ち始めたという初心者の方に向けて、2.5次元舞台界隈でよく使われる専門用語や、オタク独自の言い回しを解説します。
公演前編
- キャス変(きゃすへん)
- キャスト変更の略。
シリーズ物の作品において、引き続き登場する人物のキャストが変わること。
2.5次元舞台では頻繁に起こる事象で、その度に前キャストのファンと新キャストのファンが胃を痛めることになります。 - 初日(しょにち)
- 公演期間のうち最初の日、なかでも最初の公演を指します。
初日厨と呼ばれる、なにがなんでも初日を観たいというファンも多く、平日であってもチケット倍率は高めになります。 - 中日(なかび)
- 公演期間中の真ん中の日を指す言葉で、折り返し地点となります。
本番数回を経て、アドリブが盛んになってくるのもこのあたり。良くも悪くも慣れが出て来ます。 - 千秋楽(せんしゅうらく)
- 公演期間最後の日、なかでも最終公演を指します。
【楽日(らくび)】や【楽(らく)】とも言います。
また、この日に複数公演ある場合、ラストの公演を【大楽(おおらく)】、1つ前の公演を【前楽(まえらく)】と言って区別して呼ぶことも。
その作品を観られる最後の機会となるので、チケット倍率は一番高くなります。
キャストも観客も一番気合が入っており、熱量が高まることがほとんどです。 - マチネ(まちね)
- 昼公演のこと。お昼ごろに開演し、夕方までには終わります。
- ソワレ(そわれ)
- 夜公演のこと。マチネとソワレの2公演をまとめて【マチソワ(まちそわ)】と略して使う場合もあります。
- 全通(ぜんつう)
- その作品の全公演を観劇すること。
- 多ステ(たすて)
- 全公演ではないが、その作品を複数回観劇すること。
公演日程編
劇場編
- 上手(かみて)
- 客席から見て、ステージの向かって右側のこと。
推しているキャストの立ち位置を確認し「今回は上手が多い」などと話す時に使ったりもします。 - 下手(しもて)
- 客席から見て、ステージの向かって左側のこと。
- 通路席(つうろせき)
- 客席のうち、通路側の席のこと。
2.5次元舞台ではキャストが通路を通る演出が多く、より間近でキャストを観られるため、通路席は高い人気があります。 - ドセン(どせん)
- ちょうど真ん中の席のこと。
本番編
- 影アナ(かげあな)
- 声によるアナウンスのこと。
2.5次元作品では日替わりでキャストが役としてアナウンスすることもあります。
開演前のアナウンスを【前アナ(まえあな)】と言います。
開演10分前には座席に座っておくと、ゆっくり聞くことができます。
基本的な観劇中の諸注意についてアナウンスをしているので、観劇マナーに不安がある人はしっかりと耳を傾けるようにしましょう。 - 暗転(あんてん)
- 照明が消えて真っ暗になること。
場面転換に使われたり、演出効果として使われます。
暗転中の演技にも目を凝らすと、新たな発見があるかもしれません。 - 客降り(きゃくおり)
- キャストが客席の方に降りてくること。
劇中の芝居途中で降りてきた際は、興奮しても静かに通路での芝居を見守るのがベター。 - ファンサ(ふぁんさ)
- ファンサービスの略。
作品によってはキャストに手を振ってもらったり、視線をもらったりと、ファンサービスをもらうチャンスがあります。
作品ごとのアナウンスに従った応援グッズを用意して楽しみましょう。 - カテコ(かてこ)
- カーテンコールの略。
終幕後、鳴り止まない拍手に再度キャストがステージに出てくることを指します。
その際に、座長から一言挨拶があったり、千秋楽では全キャストから一言コメントが述べられたりします。
拍手がやまず2度3度と出て来る場合、ダブルカーテンコール、トリプルカーテンコールと呼び、千秋楽ではトリプル&スタンディングオベーションとなることも珍しくありません。 - アフト(あふと)・アフイベ(あふいべ)
- アフタートーク、アフターイベントの略。
平日の集客などを目的として開催される、終幕後のイベントです。
10分程度のものが多く、その企画内容は様々。
登壇キャストが日替わりの場合もあるので、公式サイトなどでの確認が必須。 - お見送り(おみおくり)
- 客席から出る際、キャストがお見送りをしてくれる企画のこと。
ハイタッチができるハイタッチお見送りなどもあります。
最後に間近でキャストをみられるので、浮足立ったまま劇場を後にすることができます。
まとめ
2.5次元舞台や若手俳優舞台の世界でよく耳にする言葉をまとめてご紹介しました!
知っているとより舞台沼を楽しむことができると思います。
これ以外にもたくさんありますが、実際に足を運んでいると自然と分かってくるのではないでしょうか。
舞台の世界は、劇場へ足を運ぶことがまず基本となります。気になる作品があれば、チケットを取ってどんどん劇場に行ってみましょう!