関東立海戦は全国大会を連覇し常勝軍団である最強のチームに青学がどのように戦いを挑んでいくかが見どころだと思います。
関東大会決勝ということで、かなり厳しい試合、ギリギリの戦いを臨場感あふれる演出であったと思います。
1stシーズンの関東立海は2公演に分かれていましたが今回は1公演になっており、内容が薄くなってしまうのではないかと心配でした。
しかし、大事な部分はしっかり盛り込んであるので3時間という長丁場を感じさせないスピードと充実した内容でした。
レベルの高さを感じたのは｢Must Be Strong｣です。
1stシーズンでも歌われていたこの曲ですが、テンポが速くなっておりアレンジもかかってさらにかっこよくなっていました。
このテンポの速さの中、激しいダンスをしているにもかかわらず歌いあげる青学メンバーの成長に驚きました。
最初のアカペラパートのハモリやダンスが全員ぴったり合っているところなど、青学の一致団結している姿が表現されていました。
青学6代目の真骨頂を見せつけられました。

立海戦の試合では乾、不二、リョーマ３人それぞれのシングルスが私は好きです。
不二は天才であるがゆえの、試合に対する葛藤を越えることができ、新しい不二周助に成長した試合だと思います。
テニスへの情熱を理解し、戦い続ける姿をしなやかで芯の強い動きやセリフから演じきれていたと思います。
乾は柳との因縁の戦いということで｢4年と2ヶ月と15日｣のなかで、いろいろな思いが語られ試合が始まりました。
自分のスタイルである｢データテニス｣をことごとく否定され、もがきながらもチームのために勝利するためデータを捨て、熱くなる場面は心から応援したくなるような素晴らしい演技でした。
リョーマの試合は青学の柱として手塚の穴を埋めるべく全身全霊をかけて戦う姿は、あれだけ一匹狼だったリョーマがこれまでの戦いの中で得た絆や友情が表現されていた場面でもあると思います。
｢風林火山｣は1stとメロディーがかなり変わっていましたが、聞きなれるとこのアレンジも好きになりました。
緩急があり技としての｢風林火山｣がどれほどいろいろな戦い方の側面を持っているのかが表現されていたと思います。
自らの限界を超えるために奮闘するリョーマの姿は｢SAMURAI｣でしっかり表現されていたと思います。