一口に2.5次元といっても、さまざまな原作があります。中には思わず「懐かしい!」と叫んでしまいそうな、思い出の深い漫画を原作にしたものも。とくにアラサー・アラフォー世代にとっては、そういう作品が徐々に増えつつありますよね。
今回は、アラサーからアラフォー世代が学生の頃にハマった懐かしい漫画が原作の2.5次元作品を集めてみましょう。
あの頃夢中だった…懐かしい漫画原作の2.5次元舞台
アラサーorアラフォー世代の多くが熱狂した漫画作品から、2.5次元舞台として上演されたものはたくさんあります。
その中からとくに印象的なものを抜粋し、あいうえお順でご紹介しましょう♪
◆『王家の紋章』
細川智栄子先生あんど芙~みん先生原作、秋田書店『月刊プリンセス』にて1976年10月号より連載開始した、エジプトを舞台とする大人気歴史&恋愛漫画です。
舞台版は2016年8月〜東京・帝国劇場他にて上演。Wキャストとして声優の宮野真守さんも出演しています。
◆『ガラスの仮面』
美内すずえ先生原作、白泉社『花とゆめ』にて1976年から連載を開始し、2018年現在も連載中の大作漫画です。
演劇がテーマのこの作品は、劇中劇としてさまざまな物語が入れ子になった構造が特徴。舞台版は2014年8月〜東京・青山劇場他にて上演。『ミュージカル テニスの王子様』出身俳優である小西遼生さんも出演しています。
◆『キャプテン翼』
高橋陽一先生原作、集英社『週刊少年ジャンプ』にて1981年から連載開始。サッカーを軸に少年たちの戦いを描き、後にサッカーブームを巻き起こした名作少年漫画です。
舞台版は2017年8月〜東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演。主人公・大空翼役の元木聖也さんを始め、身体を動かすことが得意なキャストが勢揃いしています。
◆『黒執事』
枢やな先生原作、スクウェア・エニックス『月刊Gファンタジー』にて2006年10月号から連載開始。「あくまで執事ですから」などの名言を輩出し、女性ファンを中心に熱狂的な人気を誇るダークファンタジーです。舞台版は2009年5月~東京・サンシャイン劇場他にて上演。キャストには実力派若手俳優が名を連ね、脚本・演出は声優でもある浅沼晋太郎さんが務めました。
◆『こどものおもちゃ』
小花美穂先生原作、集英社『りぼん』にて1994年8月号から連載開始。「こどちゃ」の愛称で親しまれるコメディタッチの少女漫画で、人気子役タレントである主人公とその周りの日常が描かれます。
舞台版は2015年8月〜東京・博品館劇場にて上演。アニメ版の監督でもある大地丙太郎さんが脚本・演出を担当しました。
◆『最遊記』
峰倉かずや先生原作、スクウェア・エニックス『月刊Gファンタジー』にて1997年3月号から連載開始。中国の物語『西遊記』をモチーフに、現代の世界観と融合させた独自の作風で一世を風靡しました。
舞台版は2005年~演劇ユニットAxle主催のストレートプレイ、2008年~ミュージカル『最遊記歌劇伝』として、ともに豪華俳優陣を揃え上演されています。
◆『聖闘士星矢』
車田正美先生原作、集英社『週刊少年ジャンプ』にて1986年より連載開始。
シリーズ発行部数3500万部を超える人気作で、荒廃した世界を舞台に描かれるギリシア神話をモチーフとしたバトルファンタジー超大作です。
舞台版は1991年8月〜東京・青山劇場でSMAP主演にて上演、さらに2011年7月〜東京・全労済ホールスペース・ゼロ他にて鎌苅健太さん主演にてミュージカルが上演されています。
◆『11人いる!』
萩尾望都先生原作、小学館『別冊少女コミック』にて1975年9月号から連載開始。
外部とのコンタクト不可能な宇宙船を舞台に、さまざまな世界から集った11人の受験生が繰り広げるミステリアスなSFドラマ。
舞台版は、2004年6月〜劇団ユニット「アクサル」が、2011年2月〜劇団スタジオライフが、2016年6月~モーニング娘。’16のメンバーを中心とした座組が、それぞれ上演し、話題を集めました。
◆『ハイスクール!奇面組』
新沢基栄先生原作、集英社『週刊少年ジャンプ』にて1980年41号から連載開始。
一応高校という架空の高校を舞台に、主人公の一堂零とその友人、冷越豪・出瀬潔・大間仁・物星大たち5人が「奇面組」として活躍する姿を描いた名作ドタバタコメディです。
舞台版は2017年6月〜東京・全労済ホールスペース・ゼロにて上演。
作品の性質上「顔面の造形」が非常に重要となるキャストはオーディションで決定され、平野良さん、寺山武志さんらテニミュ出身俳優の他、複数の芸人さんらも出演する賑やかな作品となりました。
◆『パタリロ!』
魔夜峰央原作、白泉社『花とゆめ』にて1978年から連載開始。バミューダ・トライアングルの真ん中に存在する架空の島国を舞台に、その国王であるパタリロを中心とした個性が思いっきり豊かな面々が活躍する名作ギャグ漫画です。
舞台版は、2016年12月〜に東京・紀伊國屋ホール他にて上演。加藤諒さん、佐奈宏紀さんら、実力派若手俳優が多数出演しています。
◆『半神』
萩尾望都先生原作、小学館『プチフラワー』1984年1月号に掲載された短編漫画。
結合双生児をモチーフにしたこの作品は、わずか16ページの短編でありながら幅広い層から熱烈な支持を受け、長く読みつがれている名作です。
舞台版は1986年〜野田秀樹さん主宰の「夢の遊眠社」により上演されていましたが、2018年7月~東京・天王洲銀河劇場他にてリニューアル上演。
演出を中屋敷法仁さんが担当し、テニミュ出身者である太田基裕さん、牧田哲也さんらが出演しています。
◆『ふしぎ遊戯』
渡瀬悠宇先生原作、小学館『フラワーコミックス』にて1992年から連載開始。
古代中国の四神や二十八宿などをテーマに用い、ひょんなことから異世界に紛れ込んでしまった女子高校生を主人公に繰り広げられる壮大な恋愛ファンタジーです。
舞台版は、2010年2月よりさまざまな形で上演されており、2.5次元でもおなじみの俳優・平野良さん、前山剛久さん、小谷嘉一さんらが出演するミュージカル版は2016年4月~東京・あうるすぽっと他にて上演されました。
◆『フルーツバスケット』
高屋奈月先生原作、白泉社『花とゆめ』にて1998年16号から連載開始。
干支をモチーフにした動物憑きの少年少女と主人公が繰り広げる学園青春ファンタジーです。
舞台版は2009年2月〜東京・天王洲銀河劇場他にて上演。登場人物を女性キャラも含め全員男性役者が演じるオールメイル形式で、主役の本田透は三上俊さんが熱演。
声優としても活躍中の蒼井翔太さんも出演しました。
◆『ホイッスル!』
樋口大輔先生原作、集英社『週刊少年ジャンプ』にて1998年13号から連載開始。
サッカーが大好きな主人公が、公立高校の弱小サッカー部に入部することから始まる少年少女の青春を描いたスポーツ漫画です。
舞台版は2016年8月〜東京・シアター1010にて上演。サッカー部×3チーム、出演者総勢29名の大所帯で、後に2.5次元のスターの一角をなす若手俳優さんが多数出演しています。
まとめ
思わず「懐かしい~!」と声が出てしまいそうな漫画の2.5次元舞台化作品、ほんの一部をご紹介しました。
いやあ、たくさんありますね。今後も続々増えていくでしょう。あなたが青春を捧げたあの作品も、いつか舞台化されるかも……。
大事な作品ほど複雑な気持ちにもなるものですが、直感で「良いかも!」と感じた際にはぜひ観に行ってみましょう!
感動を何倍にも膨らませることができるかもしれません。