推しを探す女性

舞台でキャストの表情をくっきりと観ることができるのは、前方席のわずか数席。
毎回そんな良席チケットが手に入るわけではありません。
そんなときに、「推しの顔を、表情を、汗をくっきり観たい!」というオタクの願いを叶えてくれるのが双眼鏡です。
今回は2.5次元舞台向けの双眼鏡の選び方についてご紹介します!

双眼鏡を選ぶポイント

双眼鏡を選ぶ際に、まず考えなくてならないのが、その用途です。
今回は「2.5次元舞台で推しを観る」というのが目的。
2.5次元舞台が上演される劇場は、400~1500席程度のものがほとんどなので、その広さで使いやすいものを選ぶようにします。

1)倍率

1000席程度の広さの劇場で、真ん中より後方席に座った際に使うことを想定してご紹介します。

・5~7倍
5~7倍だと、推しだけに焦点を当てるというより、推しとその周辺を視界に入れられます。
ステージ上で同時進行で起きている演技なども追いやすく、全体のストーリーも把握しやすい倍率です。
動きも含めて観たいときには重宝しますが、最前列並に表情をしっかり観たいとなると5倍だと物足りないかもしれません。

・8倍
推しに焦点を当てつつ、ある程度動きも追えるのが8倍です。
最後列あたりなら体全部を視界に入れられるかもしれませんが、客席の中腹あたりだと体の半分程度となります。
表情もある程度しっかり観つつ、動きも追いたい人に向いている倍率ですが、500席程度の劇場だと倍率が強すぎるのでもう少し低い倍率の方がおすすめです。

・10倍
10倍は推しの汗一滴、毛穴まで観たい人向け。
2.5次元舞台がメインにしている劇場では少し倍率が強すぎます。
ただ、ステージから距離のある2階席・3階席に座りつつ、推しの表情も観るにはいいかもしれません。


2)明るさ

双眼鏡には「明るさ」の値があり、数値が大きいほど対象物が明るく見えます。
劇場での使用では、この明るさもかなり重要。
明るさが2桁ある双眼鏡なら、照明が当たっていないシーンでも、暗さでぼやけずに推しを観ることができます。


3)手ブレ

手ブレは倍率が大きいほど起こりやすく、レンズの中の映像がちょっとした振動で大きく揺れてしまいます。
キャストはステージ上で殺陣をしたり歌ったり踊ったり、激しく動き回ります。
それを高倍率で追いかけていると、ずっと揺れた映像を見ているような状態になり酔ってしまうこともあるので要注意です。


4)重さ

観劇中ずっと双眼鏡を覗くとなると、あまり重いものでは疲れてしまいます。
また、カバンのなかはグッズ等のためにスペースを空けておきたいですよね。
希望の倍率・明るさをクリアする商品のうち、重さやサイズができるだけコンパクトなものを選ぶようにしましょう。


5)値段

双眼鏡の値段はピンきりですが、費用を出した分だけ高性能なものを買うことができます。
相場としては5000円~15000円くらいのものが、観劇用におすすめです。
後方席での観劇が、10000円するプレミアム席と同じような視界に変わるなら、安い買い物ともいえます。

双眼鏡を実際に使ってみよう!

商品によってピントの合わせ方が違うので、付属の説明書を事前に読んでピントの合わせ方を覚えておきましょう。
劇場でははやめに着席し、緞帳やセットで席からのピントを事前に合わせておきます。
キャストが出てきてから慌てて合わせていると、推しの大事な瞬間を見逃してしまうかもしれません。

また、初日はどのシーンでどこから推しが出てくるのかなど全体の動きを把握して、次回の観劇以降に双眼鏡を駆使して気になるシーンを眺めるのもおすすめです。

双眼鏡を使う際の注意

手ブレを自動補正してくれる防振双眼鏡も販売されていますが、隠し撮り防止対策として、使用を禁止している劇場もあります。
防振双眼鏡を買う際は、そのリスクを考えておいたほうがいいでしょう。
また、双眼鏡の使用自体はマナーに反することではありませんが、双眼鏡を覗くのに必死になるあまり、前のめりになっていないか注意が必要です。

まとめ

チケット運が常に味方してくれるという人はほとんどいません。
後方列であっても推しの表情の演技まで観たい人にとって、双眼鏡は観劇に欠かせないマストアイテムです。
推しの出演作の規模やチケット倍率なども考慮しながら、ぜひ自分にぴったりな双眼鏡を見つけてみてください!

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