自転車競技部、夏のインターハイ３日目の最終日。

主人公とライバルの真波山岳が、熱いラストバトルを繰り広げます。

私は当時、東堂尽八という、３日目には活躍しないキャラクターを一番好きだっだのですが、この３日目を見て真波くんを好きになりました。

というのも、熱いレース展開を演じてくれた熱をそのままに、「負けました」と悔し泣きするシーンがあるのですが、・・そのシーンが演技に見えなかったからです。

植田さんという役者が真波を演じているのですが、演技ではなく、本当に負けてしまったから、本当に悔しいから、役者の人が全身全霊で真波を演じていたからこそ、溢れてくる「真波」としての涙が、圧巻だったからです。

私はそれ以来、舞台の真波くんのファンになりました。

今公演中の舞台では、残念ながら植田くんではなく別の人が真波君を演じていますが、あの時の植田君が演じた真波が、私の中で一等賞です。